世界初!AIが空調管理する「Ambi Climate」と1週間雑居ビルで生活してみた

2018.11.30

搭載されたAIがユーザーのフィードバック(暑いとか寒いとか)を学習し、そのユーザーに合わせた快適空間を作り上げてくれるスマートガジェット、Ambi Climate。

Ambi Climate

快適と感じる要因は室温だけじゃなく、日差し、湿度など6つの要素があるらしく、Ambiはそれらを学習することで、自動で温度や湿度をコントロールし、快適な空間を維持します。

つまり、人が今どう感じているか(暑い・寒い)をAIに学習させて、快適な環境になるようにエアコンを自動調節してくれるということ。

AI搭載のスマートリモコンは世界初だそうで、売り文句にはかなりそそられますが。

こうして書くとすごく役に立つヤツなんですけど、本当に維持されるのかは眉唾なところ。正直あんまり効果なさそうな気もします。

まぁとやかく言う前に試してみましょう。この記事のために1週間倉庫でほとんどの時間を過ごし、うち3日間は倉庫に泊まるという罰ゲームみたいなことをします。Ambiのレビューをしてほしいという依頼が来た時点で覚悟していたことです。編集者の鑑ですな。

Ambi Climate

ちなみに倉庫はこんな感じ。めちゃ倉庫です。この手前にソファとテーブルがあります。

ルールは以下。

  1. ・1週間Ambiのある倉庫で生活する(うち3日間は泊まり込み)
  2. ・仕事中も倉庫で行う
  3. ・学習により、何も操作しなくても温度調整してくれるか試す
  4. ・実際に快適だったかを調査

ちなみに倉庫はこんなとこ。ソファにタオルケットだけで寝ますが、Ambiが本物なら寒い夜を過ごすことなく生活できますよね。

3日間の宿泊は、初日、3日目、そして最終日の6日目。それぞれの夜中や朝の温度調整に着いても厳しい目で調査いたします。

ということで、まずはAmbiの設定。

Ambi Climate

設定自体はとっても簡単。AmbiをWi-Fiに繋いでエアコンをプリセットの中から選ぶだけ。倉庫で使ってるエアコンはFujitsuの古い型なのですが、それでもちゃんとプリセットに含まれていました。

50社メーカー、1200モデル以上のエアコンとの接続が可能らしいので、市販のメーカーなら大方大丈夫でしょう。

1日目

Ambi Climate

快適モードにし、暑い時や寒い時にフィードバックを送ります。使い始めは、温度修正が極端。19度の時に「少し寒い」を送ると一気に26度くらいまで上がったりします。分かりやすいやつです。

Ambi Climate

温度調整の履歴を見ると、かなり細かく設定が変更されてるのが分かります。これ全部自動で変更されてるんです。

う~~ん。すごくマメなヤツですが、まだまだ温度の振れ幅が大きく極端です。

今日は倉庫に泊まりなので、タオルケットのみを用意。「少し寒い」とフィードバックを送ったので、結構適温で寝られそうです。

Ambi Climate

では、おやすみなさい。zzz

2日目

2日目の朝7時半、モワッとした何とも言えない暖房で起床。決して寒くはないんですが、むしろ少し暑かったので、「少し暑い」と送信。

外に出るとすごく気持ちのいい陽気です。それはそうですよね、10月なのですから。エアコンの要らない時期に私は何をやってるんでしょうか。

基本的に20度前後だと快適です。今日も倉庫で仕事をしながら気になった時にフィードバックを送ります。

Ambi Climate

ちなみにAmbiは手動モードにすれば通常のリモコンとしても使えます。これは結構便利そう。

今日は泊りではないので帰ります。明日朝1番の倉庫の空気感が楽しみです。

3日目

朝倉庫に来ると結構快適。「快適」をフィードバック。

Ambi Climate

ここで気づいたのですが、外が冷え込む夜中に快眠の邪魔をしないようになのか、設定温度を上げてる!?健気なヤツ。ちょっと好きになりました。

こうやって外気の情報をも取り込みながら運転しているのでしょう。これは冬場や夏場にはMVP級の活躍をしてくれそうな予感があります。10月に使ってることにすごく罪悪感を覚えます。よりによって1年で最も快適な時期に・・・。

3日目も泊りです。トイレのためにいちいち近くのコンビニに行かねきゃならんのがそろそろ耐えられないです。

ちなみに室温はちょっと温かい。「少し暑い」を送って寝ます。

4日目・5日目

この2日間はあまり大きな変化がなかったので段落をまとめます。

Ambi Climate

徐々にフィードバック後の温度の振れ幅が小さくなり、設定温度もだいたい20度~23度くらいに調整されるようになりました。便利さを体感レベルで判断できるようになりつつあります。

当初抱えていた「夜寒いかも・・・」って心配も杞憂。Ambiが調整する毎にエアコンが「ピッ!」っていうのにも慣れました。いいBGMです。

Ambi Climate

4日目からはデータもそろい始めたのか、分析結果も見られるようになりました。室内と室外の温度・湿度の変遷(左)や、何の要因で私が不快を感じているのか(右)が可視化されます。

私の場合、暑い寒いを感じる要因は主に天気や代謝にあるようです。ほうほう。使っていくうちにこのグラフの数値も変わっていくのでしょう。何度も言いますが、真夏か真冬に使いたかった。

6日目

6日目にもなるとかなり温度も安定してきます。±3度くらいで調整されるので、寒いと感じることも暑いと感じることもほぼなくなりました。

Ambi Climate

今夜の泊りが最後ですが、その後も少し継続して使ってみます。せっかくデータも貯めたし、名残惜しいですからね。

10月という心地いい季節に使ったので、比較的「不快」なことは少なかったですが、これが夏とかだと本当にめっちゃ便利そう。

Ambiのセンサーはなかなか優秀で、今回は使いませんでしたが、人がいなくなると自動でエアコン消すことなんかもできます。Alexaにも対応予定だそうで、音声でフィードバックを送る仕組みも提供予定。(アメリカでは対応済み)ちなみに、既にGoogle Homeアプリは公開済みです。

ここまで6日間でしたが、かなり好感触です。特に、赤ちゃんやペットがいる家ではさらに便利に感じそうです。あとお店とかにもいいかもですね!

さて、今夜が最後の泊り。Ambiの今の設定温度は20度。「快適」を送信。寝ます。

7日目

昨夜も細かくAmbiは温度調整をしていたようです。もう少し使い続ければ調整の頻度も変わったりするのかもしれません。

Ambi Climate

使い始めと比較すると成長を感じます。ありがとうAmbi。ファミマの店員とはすっかり顔なじみです。

スマートリモコンというと家電をスマホや声で操作するためのモノを思い浮かべますが、これこそが本当に意味でのスマートリモコンですね。暑い寒いに我慢強い人には不要かもしれませんが、そうでない人(特に暑がり)には嬉しいアイテムなんじゃないでしょうか?

あと、この倉庫、エアコンの型も古いので買い替えの話もあったのですが、こんな古いエアコンでもAmbiひとつで最新エアコンと変わらない快適なモノになるんですよね。

本当に結構便利だと思うので、最終日は賛美しておきます。Ambiで完備する冷暖房管理。結果は賛美。

1週間使ってみて

Ambi Climate

10月とはいえソファにタオルケットだけでは朝方冷えるところですが、ほぼ毎日(初日は少し暑かった)快適な朝を迎えられました。

ただし、これは別に点けっぱなしでもある程度快適な朝は迎えられたと思うので、その検証は十分とは言えず。やっぱり真夏は真冬に使ってみたいところですね。

それでも、日中も夜も温度を気にせず過ごせたのは、Ambiの細かな調整のおかげなのは間違いありません。

さっきも書いた通り、最新のエアコンにしたいと思ってるけどまだ故障してないし使えるって人、子どもやペットのいる家、カフェや居酒屋などのお客さんが来る場所にはかなり便利なアイテムだと思います。

詳しい機能の紹介はAmbi Climte2のストアページに記載してます。

WEB以外でも、限定店舗でBIC CAMERAとヨドバシカメラでも販売されています。温度に敏感な人は是非買ってみてください!

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