昨秋から日本でもスマートスピーカーの販売が始まり、はや1年が経過しましたね。日本でのスマートスピーカー保有率は8%まで上がってきていますが、米国などと比べるとやはりまだまだ普及していないように思えます。
この普及率の違いに関して、米国の方が販売開始されるのが早かったという事ももちろんありますが、日本人固有の問題も浮き彫りに。それが「ウェイクワードを言うのが恥ずかしい」という事ですね。
以前も記事にしましたが(「OK Google」と恥ずかしくて言いたくない人たちへ。)、日本人の約7割が音声操作を人前でするのが恥ずかしい。と答えています。(特にウェイクワードのOK,Googleですね)
つまり、スマートスピーカーのウェイクワードを言う恥ずかしさが無くなれば、日本でももっと普及するのか?
そこで今回は
- ウェイクワードを言うのが恥ずかしい
- わざわざウェイクワードを言うのが煩わしい
- いつも話しかける言葉をもっと簡素化したい
という問題を解決できる、ある装置を試しに作ってみました!
なんかおもしろそうな事やってるなくらいの温かい目で見て頂けるとありがたいです。では本編スタートです。
ボタンひとつでAlexaを起動できる装置を作ってみた!
今回作ってみたものとしては、ボタンを押すと自分の代わりに「Alexa!」と言ってくれる装置です。ウェイクワードが恥ずかしいなら他のものに言わせたら良いじゃない?という考え。
まずは実物を見てもらいましょう。こちらです!
このように、ボタンをクリックするとiPadから予め録音していた音声が流れるような仕様になっています。
使う材料はこちら!
- iPad(他のタブレットまたはスマートフォンでも可)
- MESH ボタンタグ
これだけです!今回使うMESHタグとはSONYが販売している商品で、簡単にプログラミングができ自作のIoTガジェットなどが作れるキット。詳細はこちらMESH ボタンタグ smartioストアで紹介しています。
そのMESHタグの中でも今回使うのは「ボタンタグ」です。ボタンタグとは、ボタンが押された時に起こすアクションを設定することができるもので今回の企画にはうってつけのアイテム。価格は5,980円ほどなので少々値ははりますが…
今回の装置を図解するとこのような感じです。
ただそれだけでは少し物足りないなーと感じたので、今回ボタンを押してできる仕組みとしては、
- ボタンを1クリック → 「アレクサ」としゃべる
- ボタンを2クリック → 「アレクサ、ストップ」としゃべる
- ボタンを長押し → 「アレクサ、おやすみ」としゃべる
以上の仕組みを構築していきます。
今回の装置は基本的にMESH専用アプリを使うためiPadを仕様していますが、Android/iOS共にアプリはあるので実際は普通のスマートフォンでも問題ないです。
MESHアプリで仕組みを作っていく
ではさっそくMESHボタンタグを押した時のアクションを設定していきます。基本的に専用のMESHアプリで設定できるのでアプリをインストールしましょう。
こちらのアプリですね。無料アプリです。
アプリを開くとチュートリアムが開始されました。使い方はひじょーーーに簡単なので恐らく小学生でもすぐに使えるかと思います。そのため初期設定やタグの追加の説明等は省きます。細かい使い方は公式サイトの「アプリをダウンロードして、MESHをはじめてみよう!」こちらを参考にしてみてください。
ではさっそく設定していきました。右側にあるメニューの中から使いたいものを引っ張ってくるようです。引っ張ってきたものをつなげて1つのアクションが設定できます。
まずはボタンを1回クリックした時に、「アレクサ」としゃべるアクションからです!
右側のメニューからスピーカーを引っ張ってくると、既存の効果音なども再生できますが、自分の音声なども録音して再生することができます。そのため、ここで自分で「アレクサ」という音声を録音しました。
保存をすると、
このように1つのアクションができあがりました!ちなみにこの状態でMESHタグのボタンをクリックすると実行できます。オーディオ自体は設定しているデバイス(今回はiPad)から音が再生される仕組みです。
同様の手順で音声の録音を行って、3パターンのアクションができあがりました!できた仕組みがこちらですね。
このように、ボタンを押したらしゃべってくれる装置ができました。このままではiPadから音が出ているので、できればiPadと別の小型スピーカーをBluetoothで接続してそちらから「アレクサ!」と声が出るようにしたいですね。
このようにボタンひとつでアレクサに指示が出せるようになって、冒頭で見てもらった動画のようになります!これさえあれば、わざわざウェイクワードを言う必要も無くなりますし、音楽を止めたい時やニュースを止めたい時に、2クリックで簡単に終了できます。
さらには定型アクションで「アレクサ、おやすみ」で家電をOFFにしている場合には、長押しすればしゃべる事も無く家電をOFFに!ベッド脇に置いておくと便利そうですね。
今回このような装置を作った理由は、「ウェイクワードを言うのが恥ずかしい」という理由でスマートスピーカーを使わないのはもったいないと思ったからです。こういう商品ができればもっともっと日本でスマートスピーカーが普及するかもしれません!
ちなみに、あなたならこういう商品が開発されたとすると欲しいですか?それともいらないですか?アンケートに答えていただければ幸いです。
[yop_poll id=”1″]ここまで読んで頂きありがとうございます。また次回もこういったひと癖ある使い方を紹介していくのでお楽しみに。