ノンプログラマーでもAlexaスキルが作れるサービス「Voice Apps」でスキルを作ってみた。

voice-appsコーディング無しスキル作成

Alexaスキルをノンプログラミングで開発できるツールはいくつかありますよね。smartioでも使っているstorylineがその代表格です。ですが、今回はAlexaスキル開発ツール「Voice Apps」を使ってスキルを作ってみます!機能や開発流れを詳しく紹介するので気になる方はぜひ使ってみてください。

Voice Appsでは、無料版と有料版で分かれており、以下のテンプレートが無料です。

  • Fact Skills(ファクトスキル)- 知りたいことを教えてくれる
  • Joke Skills(ジョークスキル)- 冗談を教えてくれる
  • Trivia Skills(トリビアスキル)- トリビアやクイズゲーム
  • Audio Skills(オーディオスキル)- 音声や音楽を再生してくれる

有料版は、月額$20(約2,150円)で全ての機能の使用が可能。使える機能の一部は以下のものになります。

有料版で使えるテンプレート

  • ポッドキャストプレーヤー
  • スキル内課金機能
  • ディスプレイ付き端末用スキル開発
  • 上級編のクイズ・トリビアゲームなど
  • 社内管理用の従業員名簿スキル

有料版ではいろんなテンプレートが使えるので魅力的ですが今回は、無料版の「Streaming Audioテンプレート」を使って音声を再生できる簡単なスキルを作ってみます!

事前に必要な準備は、
・Googleアカウント
・Amazon Developerアカウント
・ホスティングされたMP3ファイル
※MP3ファイルのホスティングにDropboxを使いたい方は(Dropbox.com)でアカウント登録をお願いします。

さて、Voice Appsはいかがなものでしょうか。ここからはログインからスキル制作、テストまで行っていく長旅になりますのでゆっくり御覧ください。

Voice Appsログイン&使い方

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では、Voice Appsへアクセスし、右上の「SIGN IN」ボタンをクリックします。

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メールアドレスでアカウントを登録したい方は、青色のフォームに入力しアカウントを作成してください。Googleアカウントを持っている方は簡単なので、Googleアカウントでのログインがおすすめです。

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ログインできたら、空の画面が表示されます。下の方にテンプレートが一覧で表示されており、緑色の「$」アイコンがついているテンプレートは有料版のものになります。

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今回はStreaming Audioテンプレートの「︙」をクリックし、「Create Copy」をクリックします。※日本語スキルを作成するため、必ず「Create Copy」をクリックしてからスキル開発画面を開いてください。他のボタンでテンプレートを開くと、日本語を選択することができなくなります。

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ポップアップがでてくるので、スキルに関する情報を入力します。

  • Project Name:スキル名を入力(ここでは「デモオーディオ」としました)
  • Target Languages/Locales:全てのものを外して、「Japanese」のみを選択
  • Description:スキルに関しての説明なので、ご自由に入力
  • 「Create」をクリック
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すると、スキルが出来てきます。スキルをクリック。

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次は、Voice Appsの開発画面になります。真ん中のブロックはWelcome Blockと呼ばれ、ユーザーが最初にスキルを開いた時にAlexaが発話するところです。左上がちゃんと「Japanese」で表示されることを確認し、WelcomeブロックのActivationタブをクリックします。

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Publishing Infoは、スキルが公開される時にユーザーに見える情報です。Public Nameはそのままでいいのですが、Invocation Name(呼び出し名)を変更する必要があります。クリックすると赤文字が出てきていますが、Voice Appsではここだけ日本語入力がNG

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なので、一時的に「demo skill」や他の英文を入力してください。※呼び出し名は後でDevコンソールで変更可能なので安心してください!

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Sample Phrasesは、ユーザーがスキルを開きたい時に言う発話になります。ここでは下記の内容を入力。

  • アレクサ、デモオーディオを開いて
  • アレクサ、デモオーディオをスタートして
  • アレクサ、デモオーディオを実行して
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次は、One Sentence Description及びDetailed Descriptionに、スキルの説明を書きましょう。

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少しだけ上の方にもどり、ブロックの起動設定をします。And is only activated byのメニューから「Welcome」のみを選択。

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同じWelcomeブロックで、Responsesタブに行きます。こちらでは、ユーザーがスキルを開いた時にAlexaがどう対応するのかを設定します。

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デフォルトの状態では英文が入っていますが、これを日本語に直します。例えば、
「デモオーディオへようこそ!サウンドエフェクトを再生したい場合、サウンドと話かけてください。」のようなスキル起動時のセリフを入力。

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ユーザーから応答を求めているので、WelcomeブロックのNext Actionsタブを押し、「Add Intent」をクリックしてユーザーのインテントを追加します。

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すると、「New Intent」という新規ブロックが出てきます。クリックします。

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New IntentブロックのActivationタブを押し、ユーザーのセリフ「サウンド」を入力します。

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ユーザーからサウンドとの応答を受け取って、サウンドの再生を実施します。ここでは、「はい、分かりました!再生します。」のようなAlexaが応答した事が分かる文章を入力。

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そして、Responsesタブにある音符アイコンを押します。

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ホスティングされたMP3ファイルのURLを入力します。※httpsから始まるURLが必要

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次は、「Publish」ボタンを押して、今まで作成していたスキルをAlexa Developerアカウントにアップロードします。

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「Deploy Skill」をクリック。

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スキルがアップロードされます。

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スキルのアップロードが完了できた場合、この画面がでてきます。Closeをクリック。次にAmazon Alexa Developer Consoleを開きましょう!

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Alexa Developerアカウントにログインし、ダッシュボードをみます。先程Voice Appsでアップロードした「デモオーディオ」スキルが表示されています。

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先程「demo skill」で入力した英語のテキストを直します。画面の「ビルド」を押し、「1.呼び出し名」をクリックします。

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書いてある「demo skill」を「デモオーディオ」に編集します。「モデルを保存」をクリック。

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そして、「モデルをビルド」をクリックして編集した内容を更新します。※1分ほどかかります。

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ビルド完了後、トップメニューの「テスト」タブをクリックし、スキルの動きをテストしましょう。スキルを起動する際のセリフをそのままマイクのところに入力します。例えば、「アレクサ、デモオーディオを開いて」または「デモオーディオを開いて」で入力。

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Voice Apps開発画面のWelcomeブロックに入れた文章がちゃんと実行されています!そして最後に「サウンド」を入力。

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「分かりました。再生します!」と<Short audio>が流れます!出来ました!以上でVoice Appsで作ったデモスキルがちゃんと起動するまでが確認できましたね。

Voice AppsとStorylineの比較

今回はVoice Appsを使ってAlexaスキルを作ってみました。普段はStorylineを使っていますが、ノンプログラミングでAlexaスキルを作れるという点では同じようなサービスです。

両方を使ってみた上で、両サービスを比較してみました。

  • Voice Appsの方がテンプレートは多い。だが、使うには月額料金($20)が必要。
  • Voice Appsの開発プラットフォームのUIは、初心者にとっては少し難しく感じる。
  • MP3ファイルホスティングを外部サービスにて使いたくない方は、Voice Appsで無料ホスティングも提供している(VoiceApps.com/hosting
  • Storylineでは作成しながらテストできるが、VoiceAppsではまだ日本語未対応なので実機でテストするもしくは、Alexa Developer Consoleからテストをする必要あり
  • Voice Appsでは有料版であればEcho Show / Echo Spot対応スキルの開発が可能

比較してみるとこんな感じでした。実際に使ってみての感想ですが、個人的にはStorylineの方がUIが使いやすいという点と、基本的に無料でスキルが作れる(カスタムスキルは)という点で良いかなと思います。あとは日本人でも使いやすいと感じたのもStorylineでしたね。スキルテストがその場でできるという点でも。

ただ、Voice Appsにも、ShowやSpotといった液晶付き端末でも使えるAlexaスキルが開発できるという点では優れていますね!今後の新しい機能にも期待です!気になる方はぜひVoice Appsを使ってスキルを作ってみてはいかがでしょうか?

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