スマートスピーカーを使って、音声でWebサービスの操作を行うための「IFTTT」サービス。今回はスマートスピーカーと連携させて、音声でGmailの送信を行う方法を紹介します。
IFTTT(イフト)のサービスが何かということと、IFTTT(イフト)をスマートスピーカーで利用するための準備が済んでいない場合は、先に準備を済ませておいてくださいね!
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このサービスを利用する前に確認すべき注意点
- 2017年12月20日現在、Amazon Echo(Alexa)でIFTTTを連携させる場合に言語設定が日本語だと動作しないことが分かりました。
まずは実証結果です!
私「Ok, Google!ジーメールを送る。こんにちは」
Google Home「ジーメールで こんにちは と送信しました。」
このように、声でGmailを送ることに成功しました!では、以下でやり方を見ていきましょう!
1.Gmailを音声で送信するときに必要なもの
- IFTTT(イフト)アカウント
- Gmailアカウント(送信元)
2.IFTTTアプレットを作成しよう!
Google Homeを使って、どのようにGmailを操作するかを決める「アプレット」を作成していきましょう!IFTTTサイトにログイン後、ユーザーネームを押したときに表示されるメニューから「New Applet(新しいアプレットの作成)」を選択してください。
Google Home用のアプレット設定
ここではGoogle Homeを使って、Gmailを送信するまでのIFTTT側の設定手順を説明していきます。では、さっそく進めていきましょう
トリガー(this)の設定
トリガーとは、日本語で”引き金”を意味する用語のこと。つまり、「なにかアクションをしたとき」を選択することになります。今回は「Google Homeに声をかけたとき」をスタート地点として設定していきます。”this”を押してGoogleと検索し、「Google Assistant」を選択してください!
Google Assistantのサービスでは、4個のトリガーから選択することができます。今回は「Say a phrase with a text ingredient.(特定のフレーズとメッセージを言ったとき)」にしておきます。これを選択すると、Google Homeに対してメールの本文を音声で伝えることができます。
トリガーが選択できたら、どのような発言でGoogle HomeにGmailを送信してもらうかを決めておきましょう。選択する項目は、以下の5つがあります。
①「What do you want to say?」:Google Homeに何と言ってGmailを送ってもらうかを決めます。$マークは、送信する本文を音声で入力することを意味しています。$マークの前後に半角スペースを入れるようにしてください。
②「What’s another way to say it? (optional)」:任意で送信してもらうための他パターンの言い方を設定できます。
③「And another way? (optional)」:さらに任意でもうひとつ別パターンを設定できます。合計3パターンの設定ができるということですね。
④「What do you want the Assistant to say in response?」:Gmailを送信してもらった後にGoogleアシスタントにしゃべってほしい言葉を設定できます。この項目でも$マークを利用することができます。
⑤「Language(言語)」:必ずJapanese(日本語)にしておきましょう。さもないと、Googleアシスタントが日本語の発音を理解してくれませんよ。
今回は①・④・⑤の設定を行いました。①には「ジーメールを送る $」、④では「ジーメールで $ と送信しました」と設定。最後に⑤の言語設定をきちんとJapanese(日本語)に設定しましたよ。
操作するサービス(that)の設定
操作するサービス、つまり今回はGmailのことですね。これをthatから設定していきましょう。thatを押し、Gmailで検索。Gmailのサービスを押して次に進んでください。
初めてGmailのサービスをIFTTTで選択するときには、送信元となるGmailアカウント情報を求められます。送信元として利用したいメールアドレスにログインし、IFTTTで利用するための許可を行ってください。
次にGmailアカウントで行うことを決めていきましょう!今回はメールを送信したいので、Send an email(Eメールを送信する)の一択です!
Send an emailを選択したら、メール送信の設定を行っていきましょう。普段メールを送るときに入力する項目は、一通り設定できるようです。この画面から設定できる項目は、以下の6つです。
①「To address」:送信先のメールアドレスを設定します。カンマや半角スペースで区切ることで、最大20個の送信先の設定ができます。
②「CC address (optional)」:設定は任意ですが、カーボンコピーを送信するアドレスを設定できます。こちらもカンマや半角スペースで区切り、送信先を最大20個設定することができます。
③「BCC address (optional)」:設定も任意の項目で、バックカーボンコピーを送信するアドレスを設定することができます。アドレス数の制限は、カーボンコピーと同様です。
④「Subject」:メールタイトルの設定が行えます。必須の項目なので、きちんとタイトルを埋めておきましょう。
⑤「Body (optional)」:メール本文の設定を行えます。HTMLも使えるみたいです。ここで本文を設定してもいいですが、今回は音声で本文の内容を決めたいので、発した内容が自動的に入力される「TextField」のままにしておきます。
⑥「Attachment URL (optional)」:添付ファイルのURLを設定する項目です。メールに対して、添付ファイルを付けたい場合は任意で設定することができます。
今回はメール送信に最低限必要な、①と④の入力のみを行いました。ここまで設定できたら、一番下にあるCreate action(動作設定の作成)を押して次に進みましょう。
最後にReceive notifications when this Applet runs(作成したアプレットが動作したら通知を受け取るか)設定を行って、Finish(完了)するとアプレットの作成が完了します。これでGoogle Homeで動作する自分だけのサービスが完成しちゃいました!
Google Homeから送信してみる
ここまで設定が終わったら、Google Homeに「Ok, Google!ジーメールを送る。こんにちは」と話しかけてみてください。
私「Ok, Google!ジーメールを送る。こんにちは」
Google Home「ジーメールで こんにちは と送信しました。」
こんな感じで、喋った内容がメールにきちんと届いていました。今回作ったアプレットの設定を応用すれば、日常での便利な使用方法も見えてきますよ!
3.実生活でのオススメ使用例
ここからは、便利な使用例を紹介してみます。
子どもの帰宅確認に
小学生や中学生くらいの子どもが家に帰って来た時に誰も居ないという家庭も多いですよね?
そんな時に、例えば「OK Google、帰ったよ」と言うと、親のスマホに「お子さまが帰宅しました」とメールが届く。
こうするだけで安全確認になりますね。
カップルの仲直りに
喧嘩して二人の主張は平行線のまま。
翌日まで重~い雰囲気を引きずってしまいました。
そんな時に「OK Google、ごめんね」と言うと相手のスマホに謝罪メールが届く。
直接言いにくいことをGoogle Homeに行ってもらえる時代ですね。二人の仲も取り持たれ万々歳です。まるでGoogle Homeが家族みたいですね!まぁこれは直接メールすればいいじゃんとお思いでしょうが、間に誰か(たとえスピーカーだとしても)入ってくれることでちょっとニュアンス違いますよね?w
こんなふうに、日々のルーティーン中でちょっとだけ心配なことや直接言いにくいことを肩代わりするくらいなら充分役に立ちそうです。
まだまだIFTTTは応用がたくさんできます。どんどん試して記事にしていくのでお楽しみに!