Alexaスキルの中には、フラッシュブリーフィングスキルに分類されるものがあります。smartioでも新着記事情報を配信するため、「smartio速報」というフラッシュブリーフィングスキルをリリースしています。
ちなみにフラッシュブリーフィングスキルというのは、ニュースや占いのような情報をユーザーに配信するためのスキルのこと。仕事や学校に出る準備をする間に聞くなど、習慣的に利用することが想定されたものです。
フラッシュブリーフィング開発に必要なもの
まず、フラッシュブリーフィングスキルをつくるために必要なものや環境は以下の通り。これがそろえば、ほぼスキルは完成したも同然!
- 既定の書式を用いた、xmlもしくはJSON形式のフィード
- フィードをhttps~のURLで配信できる環境
フィードというのは、実際にAlexaに読んでもらう配信情報を書いたファイルのこと。xmlとJSONのそれぞれで書式が違うのですが、細かい書式についてはAmazon公式の説明を確認してください。またフィードの書式により、文字読み上げだけでなく音声ファイルで情報を配信することもできます。
書式が決まっているので、あとはフィードを作るために必要な情報を埋めていくだけ。文字読み上げの場合に必要な情報はこんな感じ。
- 記事の固有ID
- 記事の更新日時
- 記事タイトル
- 記事の概要
- 記事のURL
この中で「記事の固有ID」だけは記事情報ではなく、任意の文字列を指定する必要があります。文字列と言っても、フィード内の各記事が区別できればなんでもいいようです。smartioはWordpressのサイトだったので、これらの情報を取得・指定してフィードを生成するための処理をphpで書いてあげました。
ちなみに、フィード用に記事情報を利用して生成したJSON記述はこのような感じになります。こんな感じで記述するんだという、雰囲気が伝われば大丈夫!
ただphpの処理は勝手に動くことはないので、Webサーバーのcronと呼ばれるタイマー機能を使って決まった時間に実行してもらうようにしました。これで配信用のフィードが自動更新され、ユーザーがsmartioの最新記事情報を聞けるようになりました。
あとは作成したフィードをスキル内で使うように設定すれば、フラッシュブリーフィングスキルとして動作することができます。
フラッシュブリーフィングスキル開発の注意点
フラッシュブリーフィングスキルを審査でスムーズに通過させるため、その他に注意することをまとめました。
所有していないスキルを紹介してはいけない
まずはユーザーに対し、現時点では自身が所有していないスキルを推奨してはいけないというルールがありました。これが原因で審査落ちしてしまったので、仕方なく”Alexaスキル”の文字列が含まれる記事を読み上げないように変更。
“現時点では“とあったので、いずれは許可されるのかもしれません。
読み上げる記事の制限等
さらにフィードは最大5件までしか読み上げられないという制限があります。もしフィードに5件を超える記事情報があったとしても、最初の5件以外は無視されるので書く意味はありません。また更新日時があまりに古いものも読み上げられないので、フィードは常に新しくしておきましょう!
これらの点に気をつけてフィードを作成すれば、簡単にフラッシュブリーフィングスキルが作れます!smartio謹製のフラッシュブリーフィングスキル「smartio速報」のこともよろしくお願いしますね!!
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