2019年はスマートディスプレイ元年。
なんて言われるほどに、各社がこぞってディスプレイモデルを発表しています。主な発表済み製品をまとめると・・・
- ・Amazon Echo Show:12月12日に日本発売開始
- ・Line Clova Desk:2018年冬日本発売開始予定
- ・Google Nest Hub(旧:Home Hub):米・英・豪で10月22日発売(日本発売未定)
- ・Facebook portal:米国のみ予約受付中(日本発売未定)
ディスプレイモデルの利便性はAmazon Echo Spotが一足先に証明済み。さらに12月に本命のShowが発売を控えています。さらにレノボやLG、ソニーも製品化を発表しており、これはスピーカー以上に競争が激しくなるかもしれませんね。
さらに市場に新たに参入するFacebookも搭載アシスタントはAlexaということで、Amazonがかなりディスプレイ分野に力を入れているのは明白ですね。
あ、先に言っておきますが、この記事ではディスプレイ付きモデルを「スマートディスプレイ」。おなじみのディスプレイなしモデルを「スマートスピーカー」と記載していきます。
コミュニケーションデバイスとして活躍
Facebook portalもメイン機能はビデオ通話であり、Alexaアプリにも通話機能が付くなど、これからのスマートディスプレイはコミュニケーションに尽力していく流れは火を見るより明らか。
今まではアーリーアダプターと言われる所謂「新しいもの好き」が主な購入者層だった音声アシスタントも、ビデオ通話の需要があるおじいちゃんおばあちゃんや子育て世代など、より一般家庭(というか機械や技術に関心が薄い層)を本気でターゲティングしていくという証拠でしょうね。
それはまるでスマホの浸透と同じで、音声アシスタントが一家に一台になる時代は思っていたよりグッと早まるかもしれません。
一般層に浸透すると、より分かりやすくて便利な機能が追加されたり、音声アシスタントサービスのスタートアップが増えたりと、もっともっと便利になるものですね。
「動画サービス」もキーポイントに
これまでsmartioは、スマートスピーカーを選ぶ基準として割と口酸っぱくいってきたのが、音楽のストリーミングサービスの選択。
Spotifyを使っているならGoogle Homeをオススメし、Amazon Music Unlimitedを使っている人にはAmazon Echoをオススメしていました。
これがそっくりそのまま動画サービスにも言えそうです。
今のところどの端末がどのサービスをフォローするのか分かりませんが、契約している動画サービスがスマートディスプレイを選ぶ大きな基準になってきそうですね。
そして特に利便性が上がりそうなのはキッチン。レシピ動画サービスがグッと成長しそうですね。キッチンではタブレットやスマホを触りづらいため、声で工程を送り、動画で内容をチェックしながら調理をすることが可能になります。
タブレットよりも生活に息づくものになる
スマートディスプレイはタブレットに近いと思われがちですが、実際使ってみると音声アシスタントはもっと「さらっと」使います。テレビやラジオに近い感じでしょうか。
それ自体を使うことに集中するのではなく、もっと生活に入り込んだところで活躍するものです。
使うのは気軽で、だから細かい操作を多く必要とするUIは向いていないし、できるだけ「簡単」であることが求められます。画面を注視するような存在ではないんです。
家の中でスマホを持ち歩かなくても、どの部屋に行っても音声アシスタントがさらっと手助けしてくれる。スマホがたまたま手元にないとき、リモコンが遠いとき、手が使えないとき。ここに音声アシスタントが入ってくるのが理想だと思います。
スマートディスプレイ > スマートスピーカー
画面があることで一気に親和性も増し、「買ったはいいけど結局使わない」みたいなことも減ります絶対。
これまでスマートスピーカーが馴染まなかった人は、一気に音声で指示するモードにシフトできず、便利さを実感する前に見放してしまうか、もしくはそもそもおもしろガジェットみたいな位置づけで購入した人です。
スマートディスプレイになると見た目的な「おもちゃ感」もなくなります。音声アシスタントに初めて触れる人こそ、スマートディスプレイを買うべきです。
手で操作でき目で確認できることは、思った以上に体に染みついてます。
スマートディスプレイなら仮に音声を使わなくても機能しますし、ガラクタになり下がることはほぼないんじゃないでしょうか。
スマートスピーカーの居場所は?
じゃあスマートスピーカーいらないじゃん。と思ったあなた。大きな間違いです。(たぶん)
さきほど「一家に一台」と表記しましたが、正確には「一家に一台以上」です。
今後は、以下のような使い方が浸透してくるでしょう。
- ・LDKに置くメイン端末はAmazon Echo Show
- ・寝室や子供部屋、書斎などにはAmazon Echo dot
つまり、各部屋にスマートスピーカー、そしてメインで総本山的にスマートディスプレイを配置するということ。
それぞれをアプリで一元管理できますし、それぞれがスマートリモコンと連携し、家が広くてもまるごとスマート化します。
携帯が一人一台になったように、音声アシスタントも一人一台になる流れは自然なように思えます。
さらに言えば車にもアシスタントは載り、会社のデスクにもあり、なんて環境ももう射程圏内なんです。
スマートディスプレイの発表後に、「それスマホでいいじゃないか」という声もちらほら聞きますが、家電操作やスキル遊びを経験してしまうと、その違いの大きさをまざまざと見せつけられます。
スマートディスプレイが発売されたらきっと一気に音声アシスタントが浸透するでしょう。
ということで、今購入を検討している人は、もう少し待ってスマートディスプレイを買ってはいかがですか?(安価モデルのセールもありそうなのでせっかくだから一緒に買いましょう)