マイクロソフトの音声AIアシスタント「Cortana(コルタナ)」とAmazonの「Alexa(アレクサ)」が連携され相互で利用可能になるという報道が去年8月にありましたが、進展があったようです。
米Microsoftは、5月7日(月)に行われた開発者会議「Build 2018」にてAmazon AlexaとCortanaの連携のデモンストレーションを実施しました。
Microsoftのcortanaジェネラルマネージのミーガン・サンダース氏(画像右)と、Amazon.comの上級副社長であるトム・テイラー氏(画像左)が登壇しデモンストレーションを開始します。
まずは、ミーガン・サンダース氏(以下サンダース氏)がAmazon EchoからCortanaを起動させるデモンストレーションです。
サンダース氏はAmazon Echoに『Alexa, Open Cortana』と話しかけるとCortanaが起動します。コルタナはMicrosoftの音声AIアシスタントであるためビジネス面で活躍し、試しに『Cortana、トムに、今夜会いましょうってメール送って』と話しかけると『はい、分かりました。トムにメールを送信します。』とCortanaが反応しました。
このように、Amazon EchoからでもCortanaを呼び出してメールを送ったりなど独自の機能を利用することができます。
続いては、Amazon.comのトム・テイラー氏(以下トム氏)がMicrosoftのWindows搭載のノートPCでデモンストレーションを行います。
ノートPCに『Hey Cortana,open Alexa』と話しかけると、
cortanaが起動し、『You are talking to Alexa』と表示されAlexaに繋がったことが分かります。
トム氏は続けて、『タクシーを呼んで』や『ライトを消して』と話しかけてPCの隣に置いているライトを消すなどを行いました。これはAlexaで利用できる機能ですね。
このようにして、AlexaではCortanaの機能を、CortanaではAlexaの機能をそれぞれデモンストレーションを行い、連携させることができています。
このように、AmazonとMicrosoftのパートナーシップは音声AIアシスタントとしての機能を増やすだけではなく、デスクトップでも使えることから利用するユーザーが増えるのではないでしょうか。
Amazonにとっては、 ・ミーティングの予約 ・勤務先のカレンダー情報へアクセス ・ビジネスメールの作成及び送信 などのCortanaの生産性をあげる機能を使うことができ、
Microsoftにとっては、 ・スマートホームのコントロール ・Alexaの4万以上のスキルが使える ・Amazonで買い物 などのAlexaのユーザーベースを使うことができ、
両者はビジネス上ではライバルではありますが、このようにAIアシスタントが流行るためにパートナーシップは、ユーザーにとって良い体験を提供してくれるようになるのではないでしょうか。