この度、StorylineのCEO、Vasili Shynkarenka氏に再度インタビュー取材をさせていただきました。
続々とアップデートするサービス、殺到する問い合わせ、そして第一回のインタビューで今秋リリース予定と言っていたGoogleアクション作成プラットフォーム。
すっかり親睦の深いVasili氏と、いろんなことを話しました。
1日にStorylineで約40本のスキルが公開されている
--Googleアクションが作成できるサービスはいつ?以前のインタビューでは今年のQ3の予定でしたよね?
Googleさんと繋ぐAPIをゼロから作らないといけないので、現在もやりとりしながらAPI作成の企画段階だ。
--今まで、Storylineが一番苦労した開発や機能は?
もちろんISP(スキル内課金システム)だ。それはほぼ3-4カ月ずっとかかって、やっと最近リリースしたが、これから改善をやっていく。もちろんマネタイズに関してはみんな考えているから、デベロッパーさんが売上を作れる仕組みを提供したい。
--次のリリースは何でしょう?
次はサイトの安定性とUIの改善。それは来週ぐらいはリリースする予定だ。そして、来週中にもう1つのサプライズがあるかもしれない!
--最近Storylineのユーザーやスキル公開の方がどんな感じですか?
やばいよ!毎日ユーザーからスキル申請に関する質問だけでも80件くらい来てる。毎日Storylineで作られて公開されているスキルは約40本くらいかな。Storylineで公開できたスキル数はトータル3000ちょいくらいかな。
--日本市場への感想は?
北米は現在3万スキルを超えたけど、日本の方はまだ1000スキルちょいぐらいだから、まだまだ成長の可能性はかなりある!日本のユーザーが増えてきたらUIの日本語版も可能!どんどん使ってほしい!
--将来AI/Alexaに関する見通しは?
もちろん現状デベロッパーさんはそんなにマネタイズできないけど、スマートスピーカーの市場はまだまだ若い。どんどんAlexa側のAIが進化し、デベロッパーさんが作ってくれるスキルも進化したら、将来は多分素晴らしい業界になる。VUI業界はまだ若いから、うまみは絶対あとで生まれるので、楽しみだ。
--日本でAI/スマートスピーカーを流行らせるアイディアはありますか?
やはりSmartioみたいなメディアでスマートスピーカー業界のこととAIのメリットを宣伝し、コミュニティーを作ることがとても大事。よろしく頼むよ!
最も実装に苦労した課金システム
インタビューの中でVasili氏が最も苦労したこととして挙げたISP(スキル内課金システム)。つい先日、Storylineで実装されたばかりの機能です。
スマホアプリのように、ユーザーにスキル内でAmazon Payを使って課金してもらう機能。アプリのマネタイズでは主流のやり方で、スキルでのマネタイズとしても今後太い流れになりそうです。
ちなみにsmartioでも、テストも兼ねて課金システムを使ったクイズゲームスキルを制作中。
設定画面でのプロダクトの値段設定のスクリーンショット。$0.99の設定です。
こちらはスキル作成時の課金ブロック導入フロー。
課金システムが整い、スキルデベロッパーにお金が入るようになれば、もっともっとスキルが発展します。スマホアプリと同じように、ですね。
スキルは本当に誰にでもつくれる!
Storylineを使えば、本当に知識なしでだれでもスキルデベロッパーになれるんです!
例えば家庭内限定スキルを作るとか、いつも遊ぶ友人の中だけのスキルを作るとか、そんな感じでも全然いいんです。なにも、誰かの役に立つ、多くの人に使われるスキルだけがスキルじゃありませんからね。
smartioでは、完全知識なしの方向けのスキル開発ワークショップも企画中。近いうちにアナウンスするかもです!
それとVasili、髭剃ったんだね!