2017年11月、Amazonが日本でAmazon Echo(アマゾンエコー)を発表してから約1年近くが経ちました。
当初日本で発表されたAlexaスキルの数は265でしたが、企業だけでなく個人でも開発~リリースできる環境が整えられているので、2018年10月現在1500以上のAlexaスキルがAmazon.jpのストアには並んでいます。
徐々に盛り上がってきた感もありますが、アメリカでは日本より3年早い2014年にAmazon Alexaが発表され、現在のAlexaスキルの総数は40,000を越えていることが分かっています。(スキル数次点はイギリスの23,000)
40,000あっても実際に使われて評価のついているスキルは15,000程度と言われていますが、その膨大な量のスキルの中で人気を勝ち得たスキルはどういったものなのでしょうか。
今回は本場アメリカで人気のAlexaスキルをいくつか紹介していきたいと思います!
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1.海外で人気のAlexaスキル
Amazon.comでレビューや評価が高いものの中から独断でいくつかピックアップしています。動画は英語ですが雰囲気だけでも味わってみて下さい。
1-1 Ambient Soundsシリーズ
まず紹介するのはAmbient Sounds(アンビエントサウンド)のシリーズ、日本でもよくある環境音スキルなのですが、驚きなのはそのレビュー数。
「Ambient Sounds ThunderStorm」に関しては15000近い数のレビューが寄せられており、それでいながら評価は5つ星を維持しています。
その他も4000~7000近くレビューが投稿されており、かなり人気のシリーズであることが伺えます。
環境音系のスキルは作業時や就寝時のBGMに使う人が多くいるようなので、心地いい音が収録できれば人気がでるようですね。他のシリーズもレビュー数が数千件を超えているものがいくつもありました。
1-2 Jeopardy!
Jeopardy!(ジェパディ!)はアメリカで1960年代からテレビ放送されている老舗の人気クイズ番組をAlexaスキル化したものです。
1日6問、テレビ番組で使われなかった問題を出してくれるようで、それ以上クイズを出してほしい場合は追加のクイズを1.99ドルで購入することができます。(Amazon Primeメンバーなら追加クイズは無料、非会員はできるようです。)
実際の番組の効果音が使われていたり、出演者の声でクイズを出してくれるので、番組のファンにはとても嬉しい作りになっています。
1-3 Song Quiz
Song Quiz(ソングクイズ)は曲を聴いてタイトルやアーティスト名を答えるクイズです。過去60年分の音楽(1960~2010年代)プレイリストがあり、かなりの量を楽しめるようです。
このスキルの凄いところは、ランダムに選ばれた別のユーザとオンラインでクイズバトルができるような体験が出来るところです。
過去のヒット曲も実際の音源が使用されているので友達とプレイしてもかなりヒートアップできそうです!
1-4 Would You Rather? for Family
Would You Rather for Familyは、究極の選択を迫られるスキルです。
例えば「一生笑えない or 一生スマホを使えない」などの2択を迫られて答えるという内容で、選択肢は家族でも楽しめるような内容になっています。
自分が選んだ選択肢が「〇%の人に支持されている」というのも教えてくれるので、自分の意見が多数派なのか少数派なのか分かるのも面白いですね。
1-5 Magic Door
MagicDoor(マジックドア)は声だけで冒険するアドベンチャーゲームスキルです。
いくつか出される選択肢を選び、音やセリフで場面をイメージしてゲームを進めていきます。収録された音やセリフが臨場感に溢れていてけっこう没入感があるところがこのスキルの魅力なのではないでしょうか。
ゲームを途中で終えても、次に開いた時に続きから始めることができるのも良いですね。日本では「魔法使いの冒険」というスキルが似ていると思いますので遊んでみてはいかがでしょうか。
2.Amazon Alexa Skills Challengeグランプリ受賞スキル
Amazonが主催するAlexaスキルコンテスト「Amazon Alexa Skills Challenge」でグランプリを受賞したスキルを紹介します。
2-1 Kids部門:Kids Court
Kids部門でグランプリを受賞したKids Court(キッズコート)は、いたずらする友達や兄弟を法定に連れていって判決を下すというスキルで、子供に法廷での検察官、被告人、証人の役割について教えるスキルとなっています。
2-2 Life Hack部門:Mommy Gram
Life Hack部門でグランプリを受賞したMommy Gram(マミーグラム)は母親と子どもをつなぐためのスキルです。
子どもは文字がかけなくても、電話をかけられなくても、母親ににメッセージを伝えることができるのが魅力で、保護者はスマートフォンでテキストメッセージを受けとり、そこから返信することができるという内容です。
2-3 Tech for Good部門は現在開催中!
Amazon Alexa Skills Challengeは「Tech for Good」をテーマにして2018年9月より開催中です!
「Tech for Good」は環境、地域社会、世界にプラスの影響を与えるAlexaスキルが対象になっており、すでにファイナリストの10スキルが発表され審査中。
11月に各章の受賞者が発表されます。今回ファイナリストに選ばれたスキルを下記に簡単にまとめます。
- Onesie Bazaar…不要になったベビー服を双方向で取引できるスキル
- Evie Assistant…米国内で近くの電気自動車の充電ステーションを検索することができるスキル
- Busy Hands…スライムの作り方など、子どもに楽しく科学実験を教えてくれるスキル
- TransportMe…自分の場所を指定すると半径1.25マイル以内にあるレンタル自転車を案内してくれる
- Safe and Well…災害時に自分の場所などの情報を提供したり、友人や家族の無事を確認できるスキル
- Recycling Center…ゴミのタイプと郵便番号を指定するとリサイクルセンターを教えてくれるスキル
- World Mathematics League…国でチーム分けした数学ゲームスキル。正解するとチームスコアに貢献
- Shower Buddy…シャワーでどれくらい水を使ったか教えてくれるスキル
- Agent Do Good…毎日良い行いのミッションをかしてくるスキル。遂行できたらレベルが上がる
- Volunteer Options…近くでボランティアを募集している団体はないか教えてくれるスキル
今回のファイナリストもユニークで役に立ちそうなスキルばかりとなっています。どのスキルがグランプリを受賞するか非常に楽しみですね。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。日本でもよく見かける形式のものからテレビ番組などの人気コンテンツをスキル化したものや、発想が独創的なものまで様々です。
レビューや評価を見てみると家族で楽しめそうなクイズやゲーム系のスキルが人気のようです。面白くて役に立つスキルが増えて話題になれば、まだスマートスピーカーに馴染みのない層にも届くきっかけになると思いますので日本でももっとたくさんのスキルが生まれるといいですね。
もちろんsmartioもアイデアを出して、皆さんに使ってもらえる良いスキルが作れるように日々試行錯誤していきます!
今回紹介したスキルは英語版アレクサを使うと利用することができるのでぜひ遊んでみてください!開発者の方はスキル制作の参考になるかもしれませんね。