現在スマートスピーカーと言えば、Amazonが開発したAmazon EchoやGoogle社のGoogle Homeを筆頭に数多く発売されています。
その中でも、今回は九州電力さんが開発したスマートスピーカー「QuUn(キューン)」のプロジェクトチームにお話を伺ってきました。まだあまりQuUnは全国的にはあまり浸透していないかもしれないですが、実際に触り、機能を見させてもらい凄さを目の当たりに。
九州電力さんが実験やデモンストレーションを行っている「インテリジェントハウス」にお招きいただきました。
一軒家になっており、家電やQuUnの実験などを行っているそうで、こちらもスマート化されていました(天気が悪いのはご了承ください・・・)
今回はこちらのインテリジェントハウスにて九州電力さんが開発したQuUnのデモンストレーションを見させて頂いたので、ご紹介させていただきます。また、記事の公開をお許ししてくださった九州電力の方々ありがとうございます!
QuUnとは
QuUn(キューン)とは先程も言いましたが、九州電力さんが開発したスマートスピーカーです。「QuUnとはじめる未来の暮らし」をテーマに、IoTを活用したスマートライフを実現することができるスマートスピーカー。
今までの生活がちょっと便利になり、未来に近づける。それがQuUnのテーマ。
基本的な機能として、ニュースを聞いたり、天気を聞いたりできるのは他のスマートスピーカーと大きな変わりはありません。ここからは、あらゆるスマートスピーカーを使ってきた我々が、実際に話しを聞いてすごいと思えた機能を紹介していきます!
QuUnはウェイクワードの変更ができる!
スマートスピーカーを起動させるウェイクワード、Amazon Alexaはアレクサ、GoogleアシスタントはOK,Googleですね。アクション状態にするには必須となり、話しかける必要があります。
Amazon AlexaではEcho(エコー),Amazon(アマゾン)など計4種類の中から選ぶことができ、Googleの場合では「OK」を「ねぇ」に言い換えられます。ただ、スマートスピーカーを使いたい方や、使っている方の多くには『ウェイクワードを変えたい』とお考えの方が非常に多いです。(めっちゃ分かります)
また、ウェイクワードを話しかけるのが『恥ずかしい…』という方も多いです。展示会に出展した際に、子供はなんのためらいも無く話しかけますが、意外と大人の方が話しかけづらかったりしていました。
ですが、QuUnの場合には好きなウェイクワードを自分で決めることが可能です!
基本的なウェイクワードは「ハロミント」ですが、スマートフォンアプリ「QuUn」にて設定することで「みらいくん」「はるかちゃん」「シリウス」などなど自分の好きな名前にウェイクワードを変更することができます。
開発者談:やっぱりウェイクワードを話しかけるのが恥ずかしいという意見も多かったこともありますが、人それぞれによって呼びたい名前は違う、ニーズは異なる、という観点からこの機能を付け加えた。
すごいですよね。まさにそれ!っていう素晴らしい機能だと思います。
更にすごいのは、このウェイクワードは同時に最大で4つまで登録することが可能!つまり、家族でそれぞれの名前を付けて、それぞれの名前で呼びかけても反応してくれます。(※ハロミントを含め5個)
ウェイクワード(登録した名前)毎にキャラクターの声を設定できる
これまでのスマートスピーカーに搭載されている音声アシスタントは女性の声で統一されていましたよね。そのアシスタントが天気を教えてくれたり、ニュースを読んだりと。
QuUnの音声アシスタントは基本的に声優の雨宮天さんの撮り下ろしから作成された合成音声となっていますが、それだけでは無く6種類の声から選択することが可能に。
先程のウェイクワードを自由に決められると言いましたが、その際に合わせてキャラクターのボイスも設定できます。「スマート」「フレンドリー」「プリティ」「キッズ」「キュート」「ヒーロー」の6種類です。
ウェイクワード毎に声は設定できるため、そのウェイクワードで起動した時はここで設定したキャラクターの声で話しかけてくれます!
これは男性バージョン pic.twitter.com/KjPmKXkrvG
— smartio (@smartiolife) 2018年9月14日
こちらが女の子Verと男性Verですね。女の子かわいいです。
このようにいろんな声で設定できるのはこれまでに無く新鮮でした!声はすべて合成音声とのことですが、これまで聞いた音声アシスタントの声の中でもトップクラスの人間らしさ(自然さ)があるなと感じました。
家電操作やセキュリティ対策も抜群に良い。
スマートスピーカーを導入してやっぱりやりたいのが家電操作ではないでしょうか。もちろんこちらのQuUnでも家電操作は可能となっています。
こちらの丸い赤外線リモコンを使うことで、テレビ・エアコン・照明(赤外線リモコンがあるもの)を音声だけで操作できるようになっています。特にテレビなどは放送局などを指定してチャンネルを変更できるとのこと。更に全国の放送局に対応!
赤外線は8mまで届くとのことですので、よっぽど広い豪邸じゃない限り問題ないかと思います。
開発者談:QnUnを導入する際に、「家電も買い換えなくちゃいけないの?」というご質問が多いですね。いつもそのままの家電でも使えるようになるというお話をさせていただいております。
たしかに、スマートスピーカーで家電を操作するには新しく買い替えなくちゃいけないのかと思ってしまう方がいるかもしれませんが、そうではありません!いまお使いの家電メーカーの型番がすでに登録されているので、あとは使っている型番を選択するだけで家電操作できるようになる簡単さです。
開発者談:ID,PASSを入力して設定して・・・など難しい設定は無いようにしています。セットアップを簡単にすることで、購入したらすぐに使えるという面にも気をつけている。
とおっしゃっており、使うユーザーの事をよく考えて作られているなと感動しました。
また、ドア・窓センサー、マルチセンサー、サイレンなどのサブ製品を使うことによって、自宅のセキュリティを強化することができます。「外出モード」や「在宅モード」などを切り替えることによって、ドアや窓が空いた際にサイレンが鳴るように設定も可能。
外出時には、スマートフォン側に通知も届くため、いつでも自宅を守ることもできます。
また、セコムと連携しており、アラートがあった際に自宅付近にセコムが駆けつけるサービスや、アラートがあった後に自宅へ戻る際に同行してくれるサービスなどもあります。最悪のパターンである自宅への侵入者との鉢合わせがないように、万全のセキュリティを設置できる。
消費電力も確認することができる
これぞ九州電力さんと言える機能でしょうか、自宅で消費している電力を確認することができます。スマートメーターと連携することで、スマートフォンアプリから消費電力を確認することもできますし、QuUnに「今月の電気代は?」と話しかけると今月の電気代(見通し)を教えてくれたりしました。
それだけでは無く、遠く離れた両親が暮らしている実家にQuUnを置いておくことで、いつでも実家の消費電力が確認できます。「いつも電気を使っている時間帯なのに今日は使ってないな。何かあったのかな?」とすぐに連絡することも。
遠く離れた場所でも繋がれる、そんな使い方もできます。
これだけの機能を九州電力さんの1社だけで完結するのがQuUnの魅力
2017年から2018年にかけて数多くのスマートスピーカーが発売されてきました。音声AIアシスタントに対応しているスマートガジェットなども増え、市場的にも非常に盛り上がりを見せています。
そんな中、九州電力さんのQuUn(キューン)は電力会社ならではの便利な機能や、これまで欲しかった機能が搭載されたスマートスピーカーとなっています。
スマートスピーカーとしての機能だけでは無く、家電操作やセキュリティ面など多方面の機能を九州電力さんの1社だけで利用できるというのがQuUnを利用する最大の魅力ではないでしょうか。
他のガジェットの連携が必要ないため難しい設定も無く、上記で説明したサービスはすべてQuUnアプリ上で利用できるため「統合操作」というルーティーンで起動させることもできます。
ここが、他社のスマートスピーカーには無いQuUnの魅力です。
最後に答えづらいことをちょっと聞いてみました。
いくつか、聞きづらいことからフランクな事まで質問してみたのでごらんください。
キューンとする毎日を。覚えやすく良い名前だと思います!
現在のところは、QuUnは音楽を流すことができないので、こちらが実装すればかなりレベルアップしそうですね!
2019年5月9日のアップデートにより、BGMサービスが追加されました!70,000曲を超える楽曲が配信されており、ジャズやR&Bなどジャンルやシーンによって音楽を再生することができるように。BGMサービスは無料で利用可能です。
そうですよね(笑)
話によると、年配の方に人気がある理由はリモコンを取るために動くのがしんどいということもあるようです。たしかに、動かずに声だけで家電操作できれば楽ですもんね。
開発者談: 家で奥さんや子供に「リモコンを取って」と言うとすごく嫌な顔されます・・・でもQuUnを家に置いてからは声だけで操作できるようになったからそれはなくなりましたね(笑)
ああぁ。世の中のお父さん方、家電は音声操作できるようにしましょう。
九州電力さんのスマートスピーカーなのでやはり九州の方が多いのかと思いましたが、九州外の方からの申し込みもあるとのことです!これには驚き。
など直接、QuUnを開発した九州電力さんの方々にお話を伺ってきました。貴重なお話ありがとうございます。
最後にパシャリ。
写真も撮影し、挨拶も終わらせていざ帰ろうとすると
ピピピピピピピピピッ
玄関を開けた事で、セキュリティが発動し鳴り響くサイレン。QuUnのセキュリティモードを「外出モード」になったまま・・・
最後の最後までQuUnの凄さを思い知らされた取材でした。QuUnの申し込みや商品概要などは下記リンクからチェックしてみてください。