本日は、前回の「AmazonEchoのAlexaスキルを簡単に作ることが出来るツール「Storyline」」の続きになります。
前回の記事では、Storylineのアカウント登録や補足事項についてまとめています。 Storylineを使ってスキル作成をしたい方は、前回の記事を参考にスキル作成できる環境を整えましょう。
実際に作るスキルは、お店でのレジ役をスマートスピーカーに当番してもらうことを想定して作っていきます。考えている案は「お客さんへ商品を提案してどちらかを選んでもらい購入してもらう」という流れです。
それでは、スキルを作成しながら手順を解説していきます。
この記事の目次クリックすると該当箇所へ飛べます。
1.スキル作成の手順
Storylineを使ってスキルを作るのは、今回がはじめてなのでもしかしたら手順が間違っているかもしれません。ご了承ください。
ツールを使っていくうちに慣れてくると思うので、気づいた点は後々、ご紹介していきます。
1-1スキル作成には2つの方法から選ぶ
まずは、サイト上にある「+ New skill」を押してスキルを作成していくみたいですね。 画面中央の「+ New skill」を押したところ、ふわっとポップアップみたいな感じで枠が飛び出してきます。
枠には「New custom skill」と「New flash briefing」の2つがあり、どちらか1つを選択するようになっています。 2つの方法について調べたところ↓下記のようになっています。
- New custom skill:無料でオリジナルのスキルを作成可能
- New flash briefing:有料でオリジナルのフラッシュニュースのスキルを作成可能
今回は、簡単な対話ができるオリジナルのスキルを作成していくので「New custom skill」を選択です。 作ろうとしているスキル案は、注文に関するスキルです。
1-2スキルはスキル名とスキルの言語設定をする
画面上に表示されている「Enter Skill Information」は「スキル情報を入力してね」ということですので、「Name」と[Language(region):]を設定します。
Nameには「トーク注文」と入力し、Languageは日本語でスキルので「Japanese」を選びました。問題なければ「Start」ボタンを押して進めていきましょう。
1-3ブロックを使ってスキル作成
画面が切り替わり、3つのブロックが出てきましたね。でも、ブロックだけを見ても正直わかりずらいなぁ。。。
以前にスキルを作ったことがあるのでなんとなくわかりますが、初めての方はわからないと思いますので、補足を入れておきます。
「Welcome block」は、ユーザーがスキルを使う際に言う 「アレクサ、トーク注文を開いて」と聞いた後の動作部分になります。
それぞれ、役割がブロックに書かれているので、1つ1つ見ていきます。
- 「Welcome Block」は、はじめてスピーカーに問い合わせるときの仕組みをつくる部分
- 「Help Block」は、ヘルプの仕組みをつくる部分
- 「Stop Block」は、停止の仕組みをつくる部分
それぞれのブロックは、スピーカーに対してどんな動きをしてもらいたいのかを設定する感じです。
「Welcome Block」をクリックしてみたところ画面左に、「Welcome Block」に関する枠が表示されるようになりましたね。 おそらくこの枠で、いろいろと設定して、スキルを作成することになります。
とりあえず、気になる部分はすべてクリックして確かめてみました。
画面右上にある「枠と+マーク」のアイコンは、何なのか?確認してみたところ、新規のブロックを作るところみたいですね。 ブロックを作るときは「Default Block」と「Audio Player」の2つから選ぶようになっています。
次に、画面右の方に3つ縦に並んでいる「目」みたいなアイコンと「+と―」のアイコンは何のか?
「目」みたいなアイコンをクリックすると、ブロックとブロックをつないでいる線を消すことが出来ますね。 「+と―」のアイコンの方は、クリックすると画面に表示されているブロックの大きさ変更することが出来るようになります。
画面見る限り後は枠内での操作になると思うので、いろいろ扱ってみます!
1分後
あれ・・・。
3分後
おおお!!!なるほど!!!
5分後
そういうことか!
10分後。。。
一旦、作ることはできましたが、テストはどうするんだろう???
おそらく簡単な対話のスキルは作れそうです。
2.オリジナルスキル「注文スキル」の作成
今回のスキル作成では、注文スキルを作っていきます!
どうやって作っていったか下記にまとめておきます。Storylineは初心者なので、間違って伝えていましたら、ご指摘のほどお願いします。
2-1Welcome Blockの設定
Welcome Block : スキルを呼び出した時の動作内容を作る
①デフォルトの文章を変更
Welcome Blockをクリックするとポップアップみたいに枠が現れるので表示します。
ここでは、ユーザーが「アレクサ、トーク注文を開いて」とスキルを呼び出した後にスピーカーが話す言葉を設定する場所です。スピーカーが話す言葉は、英語になっているため、わかりやすいように日本語に変更します。
変更方法は簡単です。画面左にある枠の左上のスピーカーマークを押して元々の文章を「ようこそ!トーク注文へ!」に書き換えるだけです。
次は、スピーカーが話す言葉を追加する方法の説明になります。
②スピーカーの発話を追加
アレクサが応答で話してくれる「ようこそ!トーク注文へ!」の後に続く会話文を追加していきます。
例えばですが、「パンの注文は可能です。いかがでしょうか?」などです。注文スキルを作るため、注文の会話形式を追加してます。
追加方法は、まず枠左下のスピーカーマーク(Add what Alexa says)を押します。スピーカーの追加発話内容を加える枠が表示されるので追加の会話文を入力すれば出来ます。
ここでは「おにぎりとパンの注文ができます。購入しますか?」と入力しました。 内容を消したい場合は、枠の下に表示されているゴミ箱のアイコンを押すと削除することができます。
スピーカーが話す設定は終わったので、次にユーザーの発話設定の追加について説明していきます。
③ユーザーの発話を追加
ユーザーの発話を追加するときは、枠左下の人型マーク(Add what user says)を押します。次に、ユーザーの発話内容を加える枠が表示されるので入力です。 ここではユーザーが話すであろう言葉を入力します。
「はい」を入力してEnterを押して登録です。同様に「いいえ」も登録しておきます。 次に、「はい」以外でユーザーが話すであろう言葉も登録していきます。
「はい」を別の言い方するときは、例えば「うん」や「オッケー」などです。
「いいえ」を別の言い方するときは、例えば「いらない」や「不要」などです。
ユーザー話すであろう言葉はできるだけ追加しておくことで、スピーカーの制度が上がるのでいろいろ設定しておきましょう。
登録方法は、「はい」を入力した場所を押して入力変更モードにして、3本のマークを押します。 登録枠が表示されるのでこちらに言いそうな言葉を登録です。 「いいえ」の方も同様に言葉を登録しておくことを安れずにしましょう。
以上で「Welcome Block」の設定は一旦完了です。次はHelp BlockとStop Blockの設定を行います。
2-2Help BlockとStop Blockの設定
Help BlockとStop Block : ヘルプとストップを呼び出した時の動作内容を作る
「Help Block」と「Stop Block」のスピーカーが話す設定は、すべてデフォルトで英語の応答内容になっているので、不要な文章を削除して日本語に変更しました。
例えばですが、「Help Block」の場合は、「ヘルプです。スキルの使い方がわかりませんか?」などです。
例えばですが、「Stop Block」の場合は、「わかりました。また、ご利用ください」などです。
「Welcome Block」「Help Block」「Stop Block」の設定は完了したので、次は「Welcome Block」での質問に対するユーザーの受答えに関する設定を説明します。
2-3「はい」と「いいえ」の受答えの設定
「はい」と「いいえ」の受答えの設定をするときは、まず「Welcome Block」の設定枠を開きます。
設定方法は、「はい」を押して、入力変更モードにして、矢印のマークを押します。 ポップアップみたいに枠が出るので、その中の「Create new block」を押します。 「はい」のブロックが自動で作られます。
「Welcome Block(はい)」と「はい」のブロックが線でつながっていれば成功です。 ここでの設定は、ユーザーが「はい」と言った後の発言に対する設定をしていくことになります。 設定方法は、今までにやってきた方法で設定できます。
まずは下2つの言葉を登録していきます。
- スピーカーに話してもらう言葉の登録
- ユーザーが話してくるであろう言葉の登録
スピーカーに話してもらう言葉は、例えば「ご注文ありがとうございます。」「パンとおにぎりどちらを購入しますか?」などです。
ユーザーが話してくるであろう言葉は、例えば「パン」「おにぎり」などです。
登録後、Storyline上で下のような形になれば大丈夫です。
次に「いいえ」の方も同様にブロックを作って設定しました。
登録後は下のような形になります。
以上で「はい」と「いいえ」のブロック設定は終わりです。 次に「おにぎりにしますか?それともパンにしますか?」の返答に対する設定をしていきます。
2-4質問に対する受答えの設定
「はい」のブロックの設定枠を開きます。 先ほど設定したユーザーの発言「おにぎり」と「パン」に対する設定枠を作ります。
「Welcome Block」で「はい」のブロックを作ったように、矢印を選択して「おにぎり」と「パン」のブロックを作成です。 「はい」のブロックで設定したときのように、「おにぎり」と「パン」のブロックも「スピーカーが話すであろう言葉」と「ユーザーが話すであろう言葉」を登録していきます。
今回は「おにぎり」と「パン」の両方とも、同じ発話設定にして行いました。
「スピーカーが話すであろう言葉」は、「わかりました。何個欲しいですか?」などです。
「ユーザーが話すであろう言葉」は、「1個、1つ」などです。
おにぎりとパンのブロック設定は下記のようにしました。
今のところ、「おにぎり」か「パン」のどちらかを注文して選び、いくつ欲しいのかまでの処理が出来ていますね。後は、スピーカーが個数を聞き取って、注文を受け取る部分の設定を作ったら、一通りのスキルはできそうです。
先ほど「おにぎり」のブロックを作った手順と同じように、次は「おにぎり」と「パン」の個数ブロックを作っていきましょう。
ユーザーが個数を伝えた後、ここでは「●●●個ですね。ご注文ありがとうございます。ご用意しますので少しお待ちください。」という形で終わるようにしています。
3.Storylineでスキル作成してみて
Storylineを完全に使いこなせていませんが、実際に扱ってみて、本当にスキルを簡単にできる仕組みが整っているなと感じました。まださわり程度ですが、スピーカーとユーザーの発話の流れがわかりやすいので、使う流れを想像しながらスキル作成に望めるのは画期的だなと思いました。
今回は、スキル作成の基本であるツールの使い方について学べることができました。
スキル作成は思いのほかいい感じで作れたと思います。まだまだ、改良が必要な部分はあると思いますが、今日は区切りが良いここまでにします。
次回のStorylineのスキル作成開発ブログでは、今回作成したスキルをAmazon Echo dotで実機テストしてみようと思います。