smartio開発部では、Amazon Echoで使えるAlexaスキルの開発を行っています。英語が学べるABCシリーズや、中国が学べるスキルなど語学教育に特化したAlexaスキルを開発・公開中です。
それらはすべて日本版Alexaで使えるスキルですが、smartio開発部のAlexaスキル制作はそれだけではありません!
実は、英語圏向けのAmazon Alexaに対応したスキルの開発も行っています。それが、『Learn Japanese』と『Learn Chinese』です!
今回は、英語圏向けのAlexaスキル「Learn Japanese」がどのように作られて、どのくらいインストールされたのかを少しだけご紹介します。
1.Learn Japaneseってどんなスキル?
実は英語版Alexaのスキルとかも作ってるんです。
— smartio (@smartiolife) 2018年5月15日
「Learn Japanese」と「Learn Chinese」を公開してるので興味がある方はhttps://t.co/e2oa6Vh2bGの方でチェックしてみてください!
語学勉強ができるスキルになっております。#smartio開発部 #Alexa pic.twitter.com/Y0m9ruqeza
Learn Japaneseは上動画でも見てもらった通り、英語圏の人のための日本語学習スキルです。海外では日本のアニメや漫画などの文化が流行っていたりと、日本語を学びたいと思っている人がいるかもという発想から開発しました。
日常会話から、シチュエーション毎に役立つ日本語が学べる仕様となっています!
これまで英語圏向けにAlexaスキルを開発してきた日本人はあまりいらっしゃらないでしょう…なので英語圏向けにスキルを制作・公開できた事に関しては結構自負しております。
2.Alexaスキルはどのように作られているのか
Alexaスキル開発には、「Storyline」というツールを使っています。簡単に説明しますと、プログラミング不要でAlexaスキルの制作が行えるツールです。そのため誰でもAlexaスキルの開発ができちゃいます。
そして、制作したスキルの全体図(構成)がこちらです。
初公開です。ちなみに1枚の画像に収まりきりませんでした。
当スキルは大きく別けて、勉強コース(初級・上級)とテストコースの大きな2つのセクションに分かれており、そこから続けて次のブロック、次のブロックへと数珠つなぎのように繋がっていきます。
ユーザーの発話に対するAlexaの次のアクションをブロック毎で指定していくことによって、ユーザーがスキル内でいろんなコンテンツを行ったり来たりできるようにするということです。
こちらはテストモードの一部です。『Question one. What is Hello in japanese?』という質問に対しての発話で、『Kon nichiwa』とアレクサが認識すれば『That’s right』となりますが、間違えれば『Incorrect.』となるようにブロックで行き先を決められています。
このようにユーザーの発話内容によって、行き先をひとつずつ決めていきます。
こちらは日本語を聴いて覚えるレッスンの一部です。こちらでは『Good afternoon is こんにちは、こんにちわ。では言ってみましょう。』と日常で使えるワードなどシチュエーション毎に役立つワードをいっぱい教えてくれます。
それだけではなく、『言ってみましょう。』の後のユーザーの発話が正解しているかどうかを判断してもう1度日本語の発音を再生するかどうかも分岐させています。
このように、storylineではいくつものブロックを作成して、プログラミングができない人でも作れるようになっています。
基本的には日本向けAlexaスキルも英語圏Alexaスキルも制作の過程は変わりません!強いていえば、メールが全て英語で届くため、スキルの公開申請後に修正点があった場合などは英語が苦手な人だと大変かもしれません。
3.英語圏向けのAlexaスキルのインストール数は?
Amazon Echoはアメリカなど英語圏でのシェア率は非常に高く、ユーザー数がとても多いです。そのため莫大な数のインストールがあるのでは?と期待しています。
当スキルは4月7日に公開しているのですが、この記事を作成した5月15日までの37日間の気になるデータがこちらです!
ユニークカスタマーがインストールしたユーザー数で214人、発話回数が3,834回となりました。
ユーザーの平均発話回数も17.4回となっておりインストールしてくれたユーザーはある程度使ってくれている事が分かりますね!公開してから1ヶ月以上も経ちますが、毎日インストール数は伸びておりやはり需要はあったのかなと。ですが残念ながらAlexaスキルコンテストの入賞には至らず…
今後はAlexaスキル内で課金ができるスキルが作れたりと収益化することができるため、今よりももっとAlexaスキル開発が発展するのではないでしょうか。
これからも日本版Alexa・英語圏Alexa問わずみなさんに毎日使っていただけるようなスキル開発を行っていきますので、よろしくお願いします!
ちなみにstorylineは基本的に無料で使えますので、スキル開発をやってみたいなーという方はぜひ使ってみてください。尚、ブリーフィングスキルを作成するには月額49ドルが必要となりますが、弊サイトとパートナーシップを組んでいるため「smartio」と登録時にコードを入力してもらうと月額44ドルになりますので良かったらどうぞ!