米Googleは1月9日(現地時間)、CES2019でGoogleアシスタントに関する発表を複数行いました。
車載デバイスや翻訳機能など、注目すべき発表がたくさんありました。その主な内容をまとめていきます。
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JBLやAnkerから車載デバイスが発表
Herman社のJBL Link Driveや、Anker社のRoav BOLTなど、ついにGoogleアシスタントを車載出来るデバイスが発表されました。
これらはシガーソケットに差し込むことで給電、スマートフォンと連携して通信し、BluetoothかAUX端子で車内のオーディオに接続する仕組みになっています。
これによって、運転中でもハンズフリーで音楽ストリーミングサービスの操作や、交通状況や天気、道順やスケジュールの確認ができますね。
Amazonは2018年にEcho AutoというAlexa車載製品を予約販売しており、すでに100万台の注文があることを発表していましたが、GoogleはMapなどの自社サービスがあるので、そことの連携が強みになるかもしれません。
通訳機能が搭載予定
Google HomeデバイスにInterpreter Mode(通訳モード)が搭載予定であると発表されました。
このモードは「OK Google、○○語の通訳者になって」という音声コマンドで、双方向で通訳をしてくれます。
このモードを使えば、違う言語を話していてもディスプレイを見ればすぐに何を言っているか分かるのでコミュニケーションが捗りますし、海外に旅行したり移住したりするハードルもグッと下がりますね。
今はCES2019会場付近のホテルなどで試験的に導入されているようですが「今後数週間中にはGoogle Homeデバイスとスマートディスプレイに搭載予定」とのことです。
ついに言葉の壁がなくなる未来が見えてきました。一刻も早く日本でも利用できるようになって欲しい新機能ですね!
Google Mapから利用可能に
AndroidとiOS用のモバイル版GoogleマップからGoogleアシスタントが利用できるようになります。
これによってナビ画面を離れずに、家族に現在位置を共有したり、メッセージを送ったり、音楽の再生をすることが可能です。
すでにGoogle Pixel3では利用可能のようです。
フライトのチェックインやホテルの宿泊予約が可能に
AndroidまたはiOSのGoogleアシスタントで、フライトのチェックインやホテルの宿泊予約が可能になります。
フライトの予約番号を覚えておかなくても「OK Google、私のフライトにチェックインして」と言うだけでチェックインできるようになります
この機能はまずユナイテッド航空の米国内便でのみ試験導入される予定です。
また、Choice Hotels、AccorHotels、InterContinental Hotels Group、Priceline、Expedia、Mirai、Travelclickなど提携ホテル予約サービスを通じて、Googleアシスタントとの音声やり取りだけで宿泊予約ができるようになります。
Google Assistant Connectを発表
開発者向けプラットフォーム「Google Assistant Connect」が発表されました。
これによってサードパーティーの家電メーカーが、手ごろな価格で自社の製品にGoogleアシスタントを組み込むことができるようになります。
Amazon Alexaは昨年、同様の開発者向けプラットフォーム「Alexa Connect Kit」を発表しており、連携家電数でも一歩リードしているので、それに追随する形で連携家電の拡充を図っていくようです。
気になる開発者の方はこちらの申し込みフォーム(英語)から公式にお問い合わせください。
SONOSのスマートスピーカーに対応
SONOSのスマートスピーカー、「Sonos One」と「Sonos Beam」がGoogleアシスタントに対応します。
以前から予告はされており、対応待ちの状態が長らく続いていましたが今回ようやく正式に発表された形になります。
Sonos OneとSonos BeamはすでにAlexa対応のスマートスピーカーとして発売されており、これによってAlexaとGoogle Assistant両方に対応したスマートスピーカーになりました。
まとめ
以上のように、CES2019ではGoogleアシスタント関連の発表がたくさんありました!その他にもGoogleアシスタント搭載のデバイスなどが各メーカーから多数出展されています。
これまでのGoogleアシスタントの印象は、Androidスマートフォンの普及によって搭載されたデバイス数こそ多いものの、家電連携などの部分でAmazon Alexaに分があると言わざるを得ない状況でした。
しかし、今回の「Google Assistant Connect」の発表によって連携できる家電製品も増えていくでしょうし、通訳機能はかなり魅力的なのでホテルや観光関連でディスプレイも普及しそうです。
一般のユーザー向けにも車載製品やGoogle Map連携など魅力的な追加機能があるので、一度試してみたいところですね!
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