ロンドンの大手調査会社IHS Markitが発表したスマートスピーカーの利用状況調査によると、現在スマートスピーカーでスマートホームデバイス(照明、テレビ、その他)を制御すると回答したのはたったの6%であることが分かりました。
この調査は2018年3月〜4月に米国・英国・日本・ドイツ・ブラジルの937人のスマートスピーカーのオーナーに調査したもので、各スマートスピーカーの保有率は、40%がAmazon Echoを所有、23%がGoogle Homeを所有、さらに20%がAmazon・Google両方のデバイスを所有していたということです。
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主な用途(図の左2つ)は、質問することと天気やニュースを聞くこと。スマートスピーカーを使用してスマートホームデバイス(照明、テレビ、その他)を制御すると回答したのはわずか6%でした。
と、いうことは。
今家電を操作させているアナタは、世界でも最先端の使い方をしていると言っても過言ではないですよね!!
世界中で900以上のスマートホームデバイスメーカーが存在するが・・・
2018年の始め時点で、世界に900以上のスマートホームデバイスメーカーが約4,100の接続デバイスを提供しているそう。
このわずか6%の利用のために900以上のメーカーがプロダクトを作っているということから、この6%という数字は今後かなり大きくなるであろうと考えられているはずです。
現時点では、スマートホームデバイスを操作する仕組みも精度もバラつきがあり、語弊を恐れずに言えばまだそれほど画期的とは言い難い状況であると言えます。
では、なぜこんなにも多くのメーカーがデバイスの開発に従事しているのか。ここからは、smartioが予想する未来をちょっと展開してみることにします。
スマート”スピーカー”の形式は淘汰される
Google AssistantやAlexaがいろんなモノに組み込まれ始めていることから分かるように、メーカーはもはやAIアシスタントをスピーカーに付随するだけのものとは考えていません。
イギリスやアメリカではAlexa搭載の鏡やトイレが製造され、日本でもSONYがスマート電球の販売を始めています。
つまり、家具や家そのものに音声AIアシスタントを組み込み、どこでもかんでも声で制御する未来が描かれているのです。
スマートスピーカーがスピーカーたる所以は、単に音声を出すことが求められたからなのではないでしょうか。
個人的な予想では、今後AIアシスタントはスピーカーの形ではなくなり、今のスマートスピーカーはiPodのように(恐竜みたいに)淘汰されるんじゃなかろうかと。もちろん一部のオーディオファンには需要あるので、絶滅はしないだろうと思いますが。
iPhoneや薄型テレビが一般的になったように、あと数年で家具がスマート化した家が主流になるかもしれません。
AI元年と言われる2018年、AIアシスタントがここから爆発的に進化していくことは確かです。今家電をスマートスピーカーで操作している最先端のあなた、これからも楽しみには乗り遅れないようにしたいですね!