アウトドアでのアクティビティで、「ああ、今会話出来たらいいのになぁ」という経験ありませんか?あるでしょ?例えばスキー中やツーリング中など、複数人で行っても結局1人、みたいな状況って起こりがちですよね。
そこをなんとかできる便利なモノないかな~と思って探していたら、ありました。
これ。BONXというトランシーバー。複数人で会話しながらアクティビティを楽しめる逸品らしいです。
遊びが楽しくなる。ウェアラブルトランシーバー「BONX」とは?
BONXは、スノーボーダーが開発したコミュニケーションイヤホン。スノボ中に仲間を探すとき、ターンを決めて自慢したい時、そんな「リアルタイム」なコミュニケーションを取りたいという思いから開発されたのです。
イヤホンを専用アプリと同期するだけ。イヤホンとスマホとはBluetoothで接続し、相手とはアプリを介した3G/4G/Wi-Fiなどのインターネットで接続するという仕組みです。3G回線さえあれば問題なく使えるそうで、最大10人まで接続可能だとか。海外でも使えますね。
ちなみにこのデバイスを見つけた時に真ッ先に思ったのは、「鬼ごっこ超楽しそう」でした。
人の声だけを検知して、自動で起動
起動も自動なんです。トランシーバーのようにボタンを押して話すなどでは無く、話し始めると自動で通話を開始します。驚きなのが、正確に人の声だけを検知するという技術。これは正直ちょっと怪しい。試す価値アリですね。
また、公式サイトにはこうも書いてあります。
「機械学習によってユーザーの音声環境に自動で最適化し、マニュアルでノイズフィルターを調節することも可能です。」
つまり、「はぁはぁ」という息切れや遠くの人の声、風の音は拾わないということ。ムム、これもマジで!?という感じです。後で検証しましょう。
BONXを装着してみた
まず、BONXは「ブラック」「ホワイト」「ピンク」「グリーン」の4色展開されています。かなりスポーティーなデザインですね。
簡単にセットアップ方法を紹介します。
専用のアプリ「BONX」からセッティングを進めていきます。基本的にアプリの流れにそって進めていけば簡単です!
アプリの手順に沿ってまずは電源を入れてBluetooth接続をし、耳に実際につけていきます。
耳にはめるイヤーキャップ(S/M)とひっかける部分のアクセサリー(S/M/L)はサイズが用意されています。そのため、自分の耳に合うものを選びましょう!ちなみに、セット内容には右耳専用のパーツが同梱されていますがオプションパーツを買うことで左耳にも装着できます。
耳につけた状態で音が聴こえるか、自分の声を拾っているかをチェックをしたら完了です!あとはトークルームを作って同じくBONXをセットアップしている友人にルームナンバーを教える、もしくはルームナンバーを教えてもらって入ります。
これで同じトークルーム内にいるメンバーと会話ができるように!では、実際に使ってみましょう。
BONXで会話をしてみた
装着をしてみました。BONXは片耳にのみ取り付けるタイプで周りの音も聴こえるので外で使用しても安全ですね。更にBONXを付けている耳の方も完全に塞がれるわけではありません。
まずは3人で同時に接続して簡単な会話をしてみました!画面キャプチャですが、その時の会話がこれです。
このように話し始めると音声だけを聞き取って相手に伝えてくれます。ラグも少なく音声もクリアに聴こえるので良いです!あとは単純におもしろい!
冒頭でも言いましたが、スノーボードやツーリングなどスマートフォンを手で操作をしたりせずにこれだけクリアに会話ができれば快適ですね。ちなみに、息切れや遠くの人の声、風の音を拾わないと言っていましたが、その点はどうなのでしょうか。
実は先程の会話の時に、すぐ横にスピーカーを置いてジャズを流してました。
音楽などの音には反応せずに人の声だけちゃんと届けてくれていますね。すごい。
ただひとり言まで聴こえてしまうので、そこまではちょっとなぁと感じる方は「プッシュ」に切り替えると大丈夫です!デフォルトではハンズフリーになっていて、声を認識してすべて聴こえるようにしますが、プッシュにするとBONXのロゴが入ってる箇所を押してしゃべるとその言葉が向こうにも聴こえるように!
従来のトランシーバーのような使い方ですね。
距離は関係無い。
冒頭でも言いましたが、『イヤホンとスマホとはBluetoothで接続し、相手とはアプリを介した3G/4G/Wi-Fiなどのインターネットで接続する』ので、あれこれってどこでも使えるし、距離が離れても使えるんじゃない?と思うわけです。
なので、実験してみました。
今回試してみては、中国・深セン、福岡、佐賀の3拠点から同じトークルームで会話ができるのか。実際に試してみた動画がこちらです。
中国・深センに行ってるsmartio編集部のシバトウ(@shibartio )にBONXで繋いでみた。
— smartio (@smartiolife) August 6, 2019
日本と中国間でも普通に会話できたから本当に距離の制限は無さそうだ…
BONX:どこでも自由に会話ができるコミュニケーションデバイス(耳につけてるのがそうです)#BONX pic.twitter.com/AKcnb1eovt
トークルームでは4人で会話をしていきましたが、音声が聞き取りづらい、ラグがあるなどは感じられませんでした!すごい!(BONXアプリでは音声が入った動画がとれるようになっていますが、それだと動画と音声にラグが入ってしまいますが、実際の音声には何の問題もありませんでした)
意味は無いですけど地図にするとこんな感じです。3G/4G/Wi-Fiなどのインターネット回線で接続するから距離は関係無いですね。恐らくBONXをこんな使い方する方はいないとは思いますが、これだけ離れた場所で使っても声はきれいに聴こえるし、ラグも少ないという事を伝えたかったのです。
これまでのスポーツ体験を覆す
BONXの性能や安全性などを考えるとこれまでを遥かに上回るスポーツ体験ができるのは間違い無さそう。冬にはよくスノーボードに行くこともあり、友達と連絡をとりたいってなった時や微妙に声が届かない距離にいる時に予定していたコースとは違う方に行ってしまったりと結構めんどうな事があります。
手袋をしているのでわざわざスマホを取り出すのも一苦労。好きだからこそより楽しくなる物を作ろうという開発者の意図が感じられました。
for BUSINESS では最大30人接続できる
BONXでは最大で10人まで同じトークルーム内で会話をすることができますが、BONX For BUSINESSでは最大で30人まで接続することができます。こちらは月額制のサービスとなっており、全国に拠点のある事務所や工場、撮影現場などの企業が導入しています。
トランシーバーを使って連絡を取り合う職場にはもってこいですね!
個人的に注目しているのは東京オリンピックです。オリンピックでは非常に多くのスタッフがいろんな会場に配備されたり、お客さんを誘導したりすると思います。ボランティアの方々も多いとは思いますので、そういった場面でBONXがあれば潤滑なコミュニケーションをとれるのでは?と思っています。
BONXは活用シーンが分かりやすく利便性も高いためこれからどんどん普及してくんだろうな。そう思わせてくれる商品でした。購入は公式サイトのオンラインストアから可能です!