Invocable (旧:Storyline) 制作マニュアル~登録・スキル制作基礎編~

Invocableは2019年7月15日でサービスが終了となりますそのため、ノンプログラミングでAlexaスキルの開発ができるツールとしては、別のVoiceflowなどのサービスを利用することをおすすめします。

Invocable (旧:Storyline)を使った基本的なカスタムスキルの作り方を紹介します。カスタムスキルは、料理のレシピを聞いたり、ゲームをしたりとさまざまな用途に使えます。

このページでは簡単な「クイズ形式」のスキルを作成していきます。Alexaとの会話パターンや、InvocableでのAlexaスキル作成方法の手順を一緒に確認していきましょう!

Alexaスキルを作成する前に準備が必要なもの

今回作成する「クイズ形式のAlexaスキル」ですが、どのスキルを作成する場合でも共通して必要になるもの、それは「会話フロー」です。Alexaに問いかけた時、何と答えさせるか。「はい」の場合は?「いいえ」の場合は?など事前にある程度まとめておきましょう。

今回は、簡単に2問のどうぶつクイズを作ります。①モーモーと鳴く動物は何か?②にゃーにゃーと鳴く動物は何か?実際に作成した会話フローは、以下のような感じです!

どうぶつクイズ会話フロー

この会話フローを実際に、Invocableで組み込んでいきましょう!

  • スキルの会話フロー
  • Alexa搭載スマートスピーカー1台(スキル作成後動作確認するため)
  • Googleアカウント(Invocable登録の為)

上記3点があれば、スキルの作成は可能です!ではさっそく、Invocableの登録から始めていきましょう!

1.InvocableでAlexaスキル作成準備

今回使用するAlexaスキル開発ツール「Invocable」まずは、公式サイトに行きアカウント作成を行います。

設定手順

  • 「Sign in」をクリック
  • 新規アカウントを登録する場合、名前、メールアドレス、パスワードを入力。Gmailアカウントをお持ちの場合は「Google」をクリックしログイン
  • 「+Create Skill」をクリック
  • 「New Custom Skill」を選択
  • 「Continue」をクリック
  • スキル名を入力。今回は「どうぶつクイズ」
  • 「No Template」を選択し、「Get Started」をクリック

備考:4の手順である「New custom skill」は、一般的なスキルとのことです。「アレクサ、○○を開いて」で始める応答型のスキルのことを言います。

「New Flash Briefing」は、フラッシュニュースを作成できます。新しいコンテンツを毎日のように更新する場合(ニュース、ポッドキャスト、ブログなど)はこちらを選択して作成します。「New Flash Briefing」の作成方法は、フラッシュニュース作成編で説明します。

アカウントの作成が完了したら、次はいよいよ会話ブロックを作成していきます!

2.会話ブロックを作成する

冒頭で紹介した、簡単な会話フローを実際にInvocableのツールに入力していきます!以下で入力するワードはあくまで一例なので、自分が作りたいスキルの内容に変えてみましょう。

スタート時は自動で4つのブロックが出てきます。

  • 「Welcome Block」は、スキルが開始された時にAlexaが話す言葉
  • 「Help Block」は、ユーザーが困って「アレクサ、ヘルプ」と言った時に対応をするブロック
  • 「Stop Block」は、ユーザーが「アレクサ、ストップ」と言った時やスキルを終了したい時に対応をするブロック
  • 「no Block」は、ユーザーが「Help Block」から「no」と言った後、スキルの終了を処理するブロック

画面の説明

  • Alexa:アレクサの発話
  • User:ユーザーの発話
  • Sound:音声データ導入(ホスティングされたオーディオファイルのURL)
  • Integration:APIや外部サービスに繋ぐ機能
  • Else:ユーザーの発話以外の発話があった時の対応

スキルが起動された時のウェルカムメッセージを入力しましょう。ここでは、「どうぶつクイズへようこそ!」と「さあ、クイズを始めましょう!」を作ります。

ブロックの位置が少しジャマなので、Help Block、no Block、とStop Blockを自分の好きな位置に移動してください。

  • 右上の「+」ボタンをクリックし、メニューからRegular Blockを選択
  • では、Alexaが発言するクイズの第1問を入力します。
  • 次は正解を入力(今回はうし)。そして、ユーザーが答えそうな同義語を入れます(上画像のように「うしです」など正解となる言葉)。
  • 同じように、第2問のRegular Blockの中身を作ります。
  • 第1問のブロックに戻ります。ユーザーが「うし」と答えた時に、どうなるかの設定をします。矢印をクリックし、ドロップダウンから、第2問のブロックの「正解です。」を選択します。
  • 同じように、第2問の「ねこ」を最後の正解ブロックの「正解です。」に繋げます。

3.Elseブロック(ユーザーの発話以外の発話があった時の対応)を作成する

モーモーと鳴く動物は何ですか?と問いかけた時、「うし」以外の動物を答えたり、Alexaが聞き取れなかった時等、不正解になる場合の「Elseブロック」を入力していきます。

  • ユーザーが「うし」以外の答えを言った時に不正解と判断したいため、Elseを使います。
  • 「第一問」ブロック内にある・・・アイコンをクリックし、Elseを選びましょう。
  • 矢印クリックしてメニューを開き、その中から「Create New Block」をクリック
  • 新しいブロックが出てくるので、Alexaが発言する「不正解です。」と「答えはうしです。」を入力。
  • 「答えはうしです。」のステップをクリックし、ドロップダウンから第二問ブロックの「では、第二問。」ステップに繋げます。
  • 第二問のElseも入れることで、Alexaスキルの流れがほぼカバーされます。できた画面がこちらです。

4.Help・Stopのブロックを作成する

HelpやStopのブロックは、Amazonスキル申請時に必ず必要になるブロックです。Invocableでは最初にこのブロックが自動的に表示され、申請時に必要な項目を確実にセットすることが出来ます!とっても便利です。

  • Amazonが指定した通り、必ずHelp対応が必要なので、親切な文言をHelp Blockに入れましょう。
  • Helpの段階でユーザーが「いいえ」と言った場合にAlexaがどう対応するのかも入れましょう。
  • 同じく、スキル中にユーザーがいつでも「アレクサ、ストップ」と言った時の対応もStop Blockに入力します。

5.作成完了・ブラウザテスト

ここまでくれば、スキルの完成はもう目前です!最後はスキルを締めるAlexaの発話を入れておきましょう。「ばいばい」や「終了します」「また遊んでね」等の言葉を設定します。

仮に、設定ミスでブロックが途切れてしまっている箇所があった場合は、その箇所に到達したところでスキル終了と判断されます。ここまでで、簡単なクイズスキルが完成。申請に進めますよ!できれば一度ブラウザ上でテストしてみましょう。

  • 各ブロックの流れと連携を確認したら、右上の「Play」機能を押すことでEcho端末がなくてもスキルのテストができます。(Invocableにサービス名が変わってから、「Play機能」が無くなっています。詳しく分かりましたらまた報告します。)
  • 例えば、ドロップダウンメニューから「どうぶつクイズへようこそ!」を選択すると、スキルの初めからテストすることができます。

ブラウザ上よりもBeta版をアップしてEcho端末で実施することをオススメします。Beta版はAmazon Alexa Devoloper Consoleで利用できます。

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